「粟餅所・澤屋」 北野天満宮の真ん前、おいしい粟餅とかき氷
こんにちは、トルテです。
本日は北野天満宮門前のお休処、
「粟餅所・澤屋」です。
この<The 茶店>な感じがいいです 。
夏は麻の暖簾、夏が終わると綿の暖簾に変わります。
粟餅専門店
澤屋さんは「粟餅」のみの販売です。
夏場だけ「かき氷」がでます。
お店にある「粟餅の由来」によりますと、江戸時代、5代将軍綱吉の頃に、澤屋興惣兵衛がこの地に茶店を開いたことが始まりなんだとか。
なんとまぁ、歴史が長いこと。
それだけの時代を、粟餅一筋で頑張ってこられた澤屋さんは凄いです。
店内の様子
テーブルは欅だそうです。
飴色の照りがきれいですね。
全部で6テーブルほどあります。
昔ながらの「お団子屋さん」。
おしゃれな和カフェが多い昨今、素朴な茶店はかえって新鮮、ちょっとほっとしますね。
本日のスイーツ
紅梅(粟餅3個入り)
450円
私はもち米の団子よりも粟餅が大好きで、特に澤屋さんの粟餅は最高です。
毎日食べても良いくらいぞっこんなんです♪
あんこ・きなこ、どちらも中は粟餅。
するすると食べられる喉越しの良いお餅。
さらっとしているので、菓子楊枝でもすっと切れます。
歯にあまりくっ付かないのもいいですねぇ。
ひょっとして入れ歯でもOKなんじゃないかと思うほど。
中が粟餅とわかるように、切った所を写そうと思っていたのに、
早く食べたくて撮り忘れ。やれやれ。
あんはこしあんで、あっさりとした甘さ。
しっとりなめらかで、舌の上ですぅっと溶けるようです。
作り立てのおいしさ
澤屋さんでは注文が入ってからお団子を作ります。
粟餅も、毎日何回かに分けてつくんだそうです。
この日もお店の奥で「どん、どん」と、粟を突く音が響いていました。
レジ隣のカウンターでお団子を作ります。
粟餅を丸めて、あんこでくるんできなこを付けて、できたらすぐにお客さんの元へ運ばれます。
澤屋さんの12、13、14代目の見事な早業で、団子があっという間に仕上がります。
持ち帰りの粟餅も、賞味期限は「本日中」。
買った翌日に食べたことがありますが食感が全然違います。
絶対に、その日のうちに食べたほうが良いです!
出来ればお店で食べるのが一番。
メニュー
イートインのメニューは3個入りと5個入りのみ。
追加300円でお抹茶にできます。
テイクアウトは、
あんこ・きなこの割合を指定できます。
かき氷
夏の間だけ「かき氷」が出ます。
下段がかき氷のメニュー。
今回は「粟餅氷」をいただきました。
「粟餅氷」600円
真っ白できれいです。
「抹茶」と「みぞれ」がありますが、
今回は「みぞれ」にしました。
普通のみぞれ氷かと思いきや、
氷の下には「粟餅」が2個、潜んでいます。
食べている間にあんこが氷と混ざりまして、丁度「しるこ」のようになります。
変形しちゃいましたが、ほんとはまあるい粟餅です。
この「粟餅氷」、なかなかいけます。
最初は「みぞれ」で楽しみ、
次には「しるこ」を楽しみ、
最後に「粟餅」を食べる。
いいですねぇ。
粟の解説をば
「ヒエ・アワ」というと、米の代用品であり、何だか貧し~いイメージ。
ところが今ではすっかり「高級品」。
買うとなると、結構いいお値段します。
粟について少しだけ豆知識を。
*ビタミン1や食物繊維、
マグネシウム・鉄・亜鉛などミネラルを多く含んでいます。
例えば、食物繊維は白米の約6倍。
そのため健康食品としても注目されています。
*粟は日本最古の穀物で、
縄文時代から栽培されていたと言われています。
*毎年11月23日に行われる宮中祭祀「新嘗祭」でも、
米と一緒に「粟」も供えられます。
なんだかすごいぞ「粟」!
貧し~いイメージだなんて・・・申し訳ない。
お店のディスプレイ。
わさわさした穂が「粟」ですね。
京都のここでしか食べられない、素朴で贅沢なお団子。
天満宮にお越しの際にはぜひぜひ一度、
お立ち寄りくださいませ。
店舗情報
- 営業時間 9:00~17:00頃(なくなり次第終了)
- 定休日 木曜日・毎月26日
- (日・祝は営業)
- 電話 (075) 461-4517
- 所在地
京都市上京区北野天満宮前西入紙屋川町838-7
最後にちょっと無駄話
昔流行った歌「だんご3兄弟」
「だんご」といえば、昔流行った「団子3兄弟」という歌をご存知でしょうか。
NHKの「おかあさんといっしょ」で歌っていましたね。
串にささって だんご! だんご!
その歌詞の一節。
長男は弟想いで、三男は兄さん想い。
でも真ん中の次男は「自分が一番」。
え~、なんだか次男に厳しくないですかぁ?
「あいだにはさまれ 次男 次男」も、ちょっと悪意を感じるわ。
作詞家の先生はきっと、次男に迷惑かけられた長男に違いない。
調べてみると作詞したのは「佐藤雅彦」氏。
当時は電通のクリエイター。
「アリゴリズムたいそう」や、「おとうさんスイッチ」なんかも手掛けられています。 (有名な方だそうですね。知らんかったのは私だけ?)
この方がまた凄い経歴の持ち主でござります。
東大教育学部(数学)卒→電通→慶応の教授→東京芸大・大学院の教授 (wikipedia参照)。
はぁぁ~、天は二物を与えちゃいましたねぇ。数学ができてクリエイティブって・・・。
与えすぎやで、神様。
何番目のお生まれなのかはわかりませんが、もうどーーーでもよくなりました。
1つも与えられなかったわたくしとしては、ますます粟餅が食べたい気分。
「餅もってこーい!!」と暴れてやるーーー<(`^´)>
文句を言った後になんなんですが、
この佐藤氏、天才肌のクリエイターなんでしょうねぇ。
インタビュー記事を読むとそう思います。
今も、芸大の教授、映画や執筆その他いろいろでご活躍です。
朝日広告賞のインタビュー記事を載せておきます。
興味のある方はどうぞ。
***お付き合いいただきありがとうございます。