関西まいにちカフェ日記

京都と大阪、おいしいものを綴ります

四条木屋町の【喫茶 ソワレ】 レトロな喫茶店のガラスのようなゼリーポンチ

こんにちはトルテです。

 

本日は、木屋町・高瀬川沿いにある【喫茶 ソワレ】です。

f:id:mainichi-caffe:20210627090659j:plain

 

連日大行列の有名店で、この日も開店40分前に到着しましたが、すでに行列ができていました(-_-;)

 

一番乗りになるには、何時に来たらいいのでしょうか…

 

暇なので、お店の前のディスプレイを鑑賞。

 

東郷青児の作品が飾られています。

f:id:mainichi-caffe:20210627091415j:plain

 

ちょっと寄ってみましょう。

光がはねて見にくいでが…

f:id:mainichi-caffe:20210627091423j:plain

 

ソワレの創業者・元木和夫氏は東郷青児の絵の収集家で、かつ親交もあったということで、店内には東郷青児の絵がたくさん飾られています。

 

カフェの雰囲気と、東郷青児の幻想的な画風がぴったりです。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627090648j:plain

 

さぁ、開店の13時になりました。

この2階の青い光も気になりますね。さっそく店内に入ってみましょう!

 

f:id:mainichi-caffe:20210627135355j:plain

【ソワレ】…soiree「夜会・素敵な夜」

 

 

店内の様子

 

店内に足を踏み入れると、「おぉ~!」と思わず唸ってしまいます。何とも言えないこの雰囲気が伝わるでしょうか。

 

こちらは1階の店内。

どこもかしこも青い光で包まれ、赤いシートが毒々しい色に見えます。

f:id:mainichi-caffe:20210627092532j:plain

 

なんだか異次元の世界。

お手洗いのドアも素敵です。

f:id:mainichi-caffe:20210627092558j:plain

 

先のお客さんから順番に、眺めの良い2階へ案内されます。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627092611j:plain

 

立派な梁のある2階も、やはり青。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627092641j:plain

 

窓枠や梁の隙間に設置された青い照明が、店内を幻想的な空間にしているのですね。

f:id:mainichi-caffe:20210627092653j:plain

 

窓辺に置かれた葡萄のライト。

これまた謎めいてますねぇ。漢字の「葡萄」が似合います。

f:id:mainichi-caffe:20210627092731j:plain

 

本日のスイーツ

 

【ゼリーポンチ・750円】

f:id:mainichi-caffe:20210627094046j:plain

 

どうです! きれいでしょう?

実物を目で見たほうが、これの何倍もきれいなんですよ。

 

甘いサイダーのグラスに、色とりどりのゼリーが入っています。昭和53年からあるそうですよ。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627093912j:plain

 

店内の青い照明が、ゼリーの美しさを引き立てます。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627094503j:plain


アップにしてみましょう。

f:id:mainichi-caffe:20210627093937j:plain

 

ゼリーがガラス細工のようですね。

f:id:mainichi-caffe:20210627093957j:plain

 

この色合い、キレイでしょ?

f:id:mainichi-caffe:20210627094010j:plain

 

おひとり様の私は、一番奥の、窓辺の席に案内されました。

 

f:id:mainichi-caffe:20210627094020j:plain

 おぉ~きれい。

最初にここで写せばよかった…と激しく後悔。

(ほとんど残ってないやないかいさ…)

 

f:id:mainichi-caffe:20210627095211j:plain

くやしい~、上からも撮ってやる~ 

 

…きれいやなぁ。

 

最後に、

お水のクラスも東郷青児でした。

f:id:mainichi-caffe:20210627101654j:plain

 

 

メニュー

 

上にアイスクリームが乗ったのや、ヨーグルトのもあります。

f:id:mainichi-caffe:20210627095313j:plain

 

キウイフロート、きれいですね。

f:id:mainichi-caffe:20210627095320j:plain

 

f:id:mainichi-caffe:20210627095328j:plain

 

ドリンクの他にも、ケーキやトーストもあります。詳しくは公式サイトへ

 

 

店舗情報

 

営業時間 13:00~19:30

     LO18:30

定休日  月曜日(祝祭日は翌日休)

所在地  京都市下京区西木屋町通四条上る真町95

連絡先  075-221-0351

 

◆公式HP ◆

 

 

駐車場情報

 

*京都市鴨東駐車場

 

京阪・祇園四条駅の真ん前にある公営駐車場です。

30分200円とリーズナブルな料金設定です。

最大料金は3980円(24時間)とお高いので、3時間までなら利用価値ありですよ。

 

【祇園四条駅/南座近い市営駐車場】京都市鴨東駐車場 │ 京都・滋賀駐車場なび

 

 

*河原町、高島屋周辺の駐車場

 

【喫茶ソワレ】から徒歩10分圏内の駐車場です。

【河原町・京都高島屋】厳選15駐車場!ランチ・映画・ショッピングに快適で安いのはここ! | 駐車場の神様

 

 

最後にちょと無駄話・京の高瀬川

 

f:id:mainichi-caffe:20210627102556j:plain

 

【喫茶ソワレ】のすぐ近くを流れる高瀬川。水位が非常に浅いので、流れによってできる水紋がとっても美しい川です。

 

高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。

「高瀬舟」より

 

森鴎外の小説「高瀬舟」の冒頭です。

 

鴎外先生がおっしゃる通り、高瀬川という名は、かつてここを行き来した「高瀬舟」にちなんでいます。

 

浅い川でも使えるように、底が平らな川船なのだそうです。

 

高瀬川の歴史

 

高瀬川はその昔、角倉了以・素庵親子によって開削されました

 

安土桃山から江戸時代にかけての頃と言いますから、そこそこの歴史があります。

 

高瀬川ができるまで、京に物資を運ぼうとすれば、<淀川を水路で運ぶ⇒鳥羽伏見で陸揚げ⇒陸路で京へ>となっていました。

 

これはめんどくさいですよね。

 

そこで「一気に船で運ぼうや!」と、伏見から京都までの水路として高瀬川を開削したそうです。

 

藍色の線が高瀬川(現在)です。

f:id:mainichi-caffe:20210627123055j:plain

出典:京都市建設局

しかし全長11キロの運河。お金もかかります。

 

開削費用は今の価値で約150億円。しかしびっくりするのは、それが角倉了以の私財だったということです(「京の風物詩・鴨川納涼床への誘い」より)

 

たぶん費用全額ですよね? 

 

出来上がった高瀬川の使用料で元は取ったそうですが(利益も莫大)、いやはやなんとも、昔の豪商って…すごすぎる。

f:id:mainichi-caffe:20210627122512j:plain

出典:wikipedia <角倉井了以像>

 

高瀬川と琵琶湖疎水

 

苦労して作った高瀬川。

 

ところが明治になって「琵琶湖疎水」が作られると、高瀬川の利用が激減。大正9年には、ついに水運利用停止となってしまいます。

 

琵琶湖疎水と共存を図るも、上手くいかなかったようですね。

 

琵琶湖疎水は当時の京都府が総力を挙げて整備した運河。開削費用は、当時の京都府年間予算の約2倍だったそうです(その後増額あり)。(京都市上下水道局「琵琶湖疎水」より)

 

運搬水路だけではなく、発電・上下水道などの目的でも造られていまして、とにかく高瀬川とは規模が違いすぎます。 

 

技術力の進歩の前にはなす術もありません。これも時代の移り変わり、仕方ありませんね。

 

20191004183303

<南禅寺水路閣>

 

路面電車計画

 

大正時代に高瀬川が水路利用廃止になった後、「高瀬川の上に路面電車を走らそうや!」という案が持ち上がったそうです。

 

川を地下に潜らせ、上に線路を敷くってやつですね。「もう使わん川やし、ええんちゃう?」てなことだったのでしょうか。

 

ところが地元住民の猛反対に合い計画は変更、路面電車は河原町を走ることになります。

 

当たり前と言えば当たり前。こんなきれいな歴史ある川を、地下に埋没されてたまるものですかいな。

 

<昭和30年代の京都市電です。京都駅に向かうのですね>

f:id:mainichi-caffe:20210627125349j:plain

出典:超快速やまやのブログ


 残ってよかった高瀬川

 

いろいろあった高瀬川ですが、現在まで残ってよかったです。

 

20190718102753

 

川の横は木屋町通り。

たくさんのお店が並んでいまして、川に面したカフェもあります。

 

テラスでお茶を飲みながら、森鴎外の「高瀬舟」を読むのもオツなもの。

 

まぁでも…あれは…決してすがすがしい内容ではありませんが…

 

 

◆合わせて読みたい ◆

かつての京都市電(路面電車)の写真がたくさん載っているサイトです。京都の方は懐かしいのではないでしょうか。

京都市電(8) 今出川線

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。