さよなら【太閤園】 お別れにアフタヌーンティーを食べてきました
こんにちは、トルテです。
本日は【太閤園】のカフェ、【ブリエヴェール】です。
大阪の京橋にあります【太閤園】は、元は旧華・藤田男爵の邸宅で、広大な庭園と立派な和風建築の料亭と結婚式場です。
残念ながら2021年6月をもって営業を終えられます。
太閤園については「最後にちょっと無駄話」で。
店内の様子
【ブリエヴェール】はロビーラウンジになっていまして、正面玄関を入ってすぐの所にあります。
コロナの3密回避のためでしょうか? 奥の良いお席が用意されていました。
やった~!
こちらのお部屋、この日は私一人だったので、とっても贅沢な気分。
本日のスイーツ
3月・4月は「イチゴ」
【アフタヌーンティー・4500円】
前日までの要予約
4500円という、私にとっては大枚はたいての贅沢。
画像をこれでもかと載せますよ~!
ドリンクとスイーツ。
テーブルいっぱいに広がって楽しくなります。
逆方向からも。
先ずはお皿ごとの紹介です。
一番上のスイーツ。苺ずくしの数々。
ん? なぜか苺モンブランがいない…。
これです。
桜最中がかわいいですね。
中はこうなっています。
求肥と柚子あんがおいしい。
そしてこれ、チョコケーキ。
食べかけの画像でスミマセン…でも濃厚でおいしかったです!
次は二の皿ですよ。
プレーンと紅茶のスコーン、イチゴのパウンドケーキ、そして苺のトワイフルです。
スコーンには三種類のソースが付いています。クロッテドとイチゴジャム、そしてはちみつ。
三の皿の軽食。
後ろ向いてますが、ベーグルにはローストビーフが挟んであります。
向こう側にあるパイ生地のん。
中はグラタンになっていて、生ハムとの相性は抜群!
一番おいしかったのはこれ。お魚が乗ってます。
甘いものの後には、この塩っけがたまりませんね。
内容の説明書はこちらです。
ドリンクは飲み放題になっていまして、何度でもお替りできますよ。
贅沢なスイーツ三昧。たいへん大満足な一日でした。
5月・6月は「抹茶」
3月・4月は「苺」がメインのスイーツでしが、5月・6月は 「抹茶」になります。
ホタル物語
5月15日からは「ホタル物語」も始まります。
庭園の蛍を眺めつつお食事ができる、何とも贅沢なイベントです。
行きたい行きたいとおもいつつ、なかなか行く機会がなかったホタル物語。コロナで微妙な時期なんですが、行けたら行きたいなぁ…。
【公式】太閤園|大阪の結婚式場やウェディング・料亭でのお食事・パーティー・レストラン | ホタル物語
店舗情報
2021年6月30日まで営業しています
営業時間 10:00~17:00
LO16:00
*アフタヌーンティー
12:00~17:00
LO15:00
前日の12:00までに予約が必要です
所在地 大阪市都島区網島町9-10
連絡先 06-6356-1110
駐車場情報
敷地内に専用駐車場(一部有料)があります。
門を通って左側です。
レストラン利用の場合、3000円以上で3時間無料になります。
詳しくはこちらを。
【公式】太閤園|大阪の結婚式場やウェディング・料亭でのお食事・パーティー・レストラン
最後にちょっと無駄話 太閤園
藤田男爵邸
【太閤園】は旧華族、藤田男爵の邸宅の一部です。
初代・傳三郎は大阪の実業家で、民間人で初めて「男爵」になった人です。美術収集家として、また篤志家として有名で、慈善事業や人材育成、寄付に努めたと言われています。
傳三郎の死後、邸宅は3人のご子息に引き継がれました。
3人でお住まいだったのですが、当然「一つ屋根の下」と言うわけではなく、それぞれのお屋敷がありました。
建設当初の敷地面積は53000平方メートル。坪で言うと1万6千坪!(太閤園は2400坪)
想像もできない坪数ですが、これ、甲子園球場の1.4倍に当たります。
ひやぁ~! 邸宅を3つ作っても余裕のよっちゃんですよねぇ。
この赤い線が当初の敷地です。
「網島御殿」「あかがね御殿」などと呼ばれた邸宅でしたが、昭和20年の大阪大空襲でほとんどが焼失。
本邸・西邸・東邸のうち、焼け残った【東邸】が現在の【太閤園・淀川邸】で、次男・徳次郎氏の住まいでした。
広大な藤田邸はその後、太閤園・藤田美術館・旧大阪市公館(現・ザ・ガーデンオリエンタル)、そして公園とに分割され、現在に至っています。
あれと、あれと…やはりとんでもなく広いですねぇ。
私の思い出
今年の3月、突然目にした「太閤園売却」のニュース。
物凄くショックでした。「建物はどうなるん? 壊してマンションでも建つんか?」と。
【淀川邸入り口】
私事になりますが、わたし、太閤園には深い思い出がありまして。
と言うのも30年近く前、こちらで結婚式を挙げたんです。
披露宴の式場はこちらの建物【淀川邸】。旧家って感じですが、中の和室が素敵なんですよ。
立派な欄間と床の間がある純和室。そこに椅子が並んだ様子はまさに大正ロマン。(当時は花の飾りつけはなかったかな?)
夕方からの披露宴だったので、部屋に面したお庭で薪を焚いて、お茶をいただきました。こんな感じだったかな。
結婚1周年には催しへの招待がありまして、ビンゴか何かで「鰻の蒲焼」が当たったのを覚えています 笑。
教会の前でライスシャワーをやったなぁ…とか、
【結婚式用の教会】
ここで家族だけで記念写真を撮ったなぁ…とか、
これです。
懐かしい…。30年前は細かったなぁ。
その後も子供のお宮参り、お正月の催しと、太閤園さんには何かとお世話になりました。
そういえば、ムッシュ・ピエールさんのマジックショーにも行ったなぁ…。
太閤園の風景いろいろ
もう最後なんだなぁ…と、感傷に浸っていろいろ写真を撮ってきました。
庭園内には、平安時代から大正時代までの石仏や石塔などがたくさんあります。
藤田男爵が贅を尽くして造ったお庭。よければ一緒にご鑑賞を。
何といってもこの淀川邸の屋根。立派ですね。中は料亭と式場になっています。
駐車場の入り口にも立派な門があります。
淀川邸を本館から見た所。涼し気ですね。
庭を散策していると、石の鳥居に遭遇。
これは室町時代のものだそうです。
御利益ありそうなお宮さん。
お庭の一角に石仏の一軍が。
室町とか鎌倉時代と書いてあります。東大寺にあった石仏もあるそうですよ。
小川です。近くの大川から水を引き込んでいるそうです。
向こうの建物は鉄板焼きの「網島」です。
中央の石橋は、安土桃山から江戸時代のもの。
緑に囲まれた小径が美しい。
淀川邸前のあ・うん像。お顔がひょうきんですね。
本館の迎賓館です。
お庭の鑑賞は無料ですが、夜のライトアップは有料となっています。
緊急事態宣言が解除になれば、ぜひ行きたいです(こんなこと言っちゃダメなのかな…)。
最後に
売却先は決まっていますが、淀川邸だけでも、このまま壊さずに使ってほしいなぁと思います。
淀川邸の畳敷きの広間は、畳をあげれば能舞台にもなるのだそうです。藤田家の人々は能がお好きだったそうで、そんなスゴイ仕掛けをしたんですね。一枚彫りの欄間も素晴らしいです。
庭園とか門とか建物とか、今じゃもうこんなものは造れないでしょうから、大阪の遺産としてぜひぜひ残してほしいです。
寂しいですが、
時代は流れる、人も建物も移り変わる…ということなんでしょうね…。
思い出深い太閤園。
さようなら、ありがとう。