下鴨神社の休憩処「さるや」 ☆素朴なお団子で無病息災を願う☆
こんにちは、トルテです。
世の中はコロナ禍で大変なことになっておりますねぇ。
早期の収束を願いまして、本日のお店は神社です。
*来店は2020年1月16日です。
本日のお店
下鴨神社のお茶屋「さるや」
下鴨神社といえば上賀茂神社と共に、5月の「葵祭」で有名ですね。
世界遺産にも登録されている由緒正しい神社ですが、
数年前には、鎮守の森である<糺の森>にマンション建設の計画が上がり、
大変話題になりました。
この話はまた後ほど。
鳥居の向こうに見えるのが<楼門>ですが、
「さるや」さんは、この鳥居の手前にあります。
糺の森の参道を10分ほど歩くと、この大鳥居に着きます。
「さるや」さんを正面から。
お店の入り口。
「申餅」の・・・この布は何というのでしょうか?
赤色が神社らしくて、まさしく魔除けの色ですね。
本日のスイーツ
申餅とほうじ茶のセット
400円
この申餅、葵祭の申の日に神様にお供えしたのが始まりなんだそうです。
小豆のゆで汁でついたお餅は、紫がかった海老茶色をしています。
このはんなりとしたお餅の色は「はねず色」と言いまして、
明け方の、空がぱあ~っと茜色に染まる、あの色なんだとか。
命の誕生を意味するそうですよ。
お餅の中には小豆あんが入っています。
この申餅を食べることで、
身を清め元気を頂き、無病息災を祈ります。
湯呑の底には<葵の文様>が。
図案が美しいです。
つぼみの赤が粋ですね。
その他のメニュー
*価格は2020年1月のものです。
良縁ぜんざい 800円
「良縁」とは男女の間のことだけではなく、
仕事やその他、何でも良いご縁をいただくことを言います。
皆様に良いご縁がありますように!
おしるこ 520円
お餅もいいのですが、この「白玉のぜんざい」も良いものです。
「みたらし団子」発祥の地と言われる下鴨神社。
やはりここは餅ではなく「しらたま」でしょう。
まめ茶とテイクアウトの申餅
まめ茶の豆と加茂葵
現在は初夏のメニューになっていまして、
カキ氷、冷やししるこなどが出ています。
コロナが収束したら、ぜひ食べに行きたいです。
店舗の中でも外でも、どちらでも食べることができます。
私は外で座りましたが、この日はまだ1月の中ごろ。
まだまだ空気は冷たく、私以外には誰もいませんでした。
店舗情報
*営業時間 10:00~16:30
メニュー表も載ってます。
駐車場情報
参拝者専用の駐車場があります。
ハイシーズンは駐車場入り口が大変混雑します。
下鴨神社について
楼門です。実物はもっと色がきれいです。
式年遷宮
下鴨神社は平成27年4月に式年遷宮が行われまして、
鳥居や社殿の朱色が鮮やかで、とってもきれいです。
式年遷宮とは、一定の年限で社殿を新しく造り変える一連の儀式を言います。
下鴨神社では21年に一度ありますが現在は造り変えはせず、
檜皮葺の葺き替えと、傷んだ箇所を修繕するにとどめています。
国宝や重要文化財に指定されているものが多く、壊すことができないからだそうです。
といっても、
屋根の葺き替えだけでも凄い金額になると思います。
式年遷宮の費用は、総額30億円 (*_*; だそうです。
<舞殿>
糺の森にマンション建設
2015年、
下鴨神社の鎮守の森である「糺の森」の一角にマンション建設計画が持ち上がり、大変話題になりました。
式年遷宮の費用30億円を捻出するためだったそうで、
国からの補助金が8億円、寄付が10億円集まり、あと12億円が足りなかったとか。
<御手洗社とみたらし川>
葵祭の際に、斎王代が禊を行う場所です。
「みたらし団子」発祥の地でもあります。
<下鴨神社HPから拝借>
葵祭の禊は上賀茂・下鴨で、毎年交互に行います。
2020年は「上賀茂神社」の予定でした。
そこで神社は苦肉の策で土地の切り売りを決行。
実際には「切り売り」ではなく、50年期限付きの土地貸しですが。
反対運動も起こりましたが、2017年に高級マンションが完成。
<JR西日本不動産開発(株)HPより拝借>
前面の石畳が下鴨神社の参道です。
参道を挟んで両側に低層マンションが建っています。
参道とマンションとの間には小川が設けられていまして、
なかなか風情があります。
実際に歩いてみましたが、
一見マンションとは思えず、神社の施設かと思いました。
妙に馴染んでおりまして、特に違和感はないです(個人の意見)。
お値段は高そうですが、
50年後には取り壊しとなるわけで、なんだかもったいないですねぇ。
”住むため”と言うよりも、別荘や賃貸し目的なのでしょうけど。
本物件に関心のある方は、こちらのHPをどうぞ。
まだ販売しているかも。
寺社仏閣も大変な時代
神社にしてもお寺にしても、現状を維持するだけで大変な時代ですね。
氏子も檀家も減る一方でしょうし、
よほど大きな観光用(?)寺社仏閣でもないと難しいでのでしょう。
<水みくじ>
みたらし川の水に浸して占うんですね。
京都市内でも土地を売って郊外に移転する神社もあるそうです。
たとえば、二条城の近くにあった「出世稲荷神社」という神社。
豊臣秀吉ゆかりの神社で、バス停の名前にも使われていたのですが、
平成24年に京都の郊外「大原」に移転。
跡地にはやはりマンションが建っているようです。
社殿維持には巨額の資金が掛かりますから致し方ないのでしょうね。
学生時代、バスで神社の前を通ると聞いていた、
「出世稲荷前~」
というバス停名が耳に残っていて、なんだか寂しい気分です。
太鼓橋がきれいです。
これからは公金頼みではなく(期待できないし…)、
「文化」は<みんなで守るもの>になるのかもしれませんね。
個人ができる範囲で寄付をして支えていく。
そんなことが今以上に必要になっていくのかもしれません。
今回のコロナウイルス禍で、様々な文化が青息吐息になっていますね。
スポーツ、音楽、小劇場や映画館も…。
どこも経営が大変だと思います。
このまま文化の火が消えないように、
私にも何かできる事はないだろうか?
・・・そんなことを考える毎日です。
☆お読みいただき、ありがとうございました。