烏丸丸太町の州浜専門店「すはま屋」・コーヒーとの相性が抜群です。
こんにちは、トルテです。
本日は烏丸丸太町にある州浜専門のカフェ、その名も「すはま屋」
正式には「洲濱×COFFEE すはま屋」です。
以前は1657年創業の「直村義次」という州浜専門店だったのですが、
数年前に店主の直村さんが高齢のため引退。
その後、茶道家元教授のお嬢さんが、
「初釜に直村さんの州浜を使いたい」との思いから州浜作りを引き継がれ、
2018年、州濱×COFFEE「すはま屋」として開業されました。
「直村義次」では販売のみでしたが、店舗にはカフェを併設。
和菓子・州浜の予約販売もされています。
店内の様子
小さな床の間には掛け軸、カウンターには苔玉に南天。
控えめな照明と相まって、とても落ち着いた雰囲気です。
二人掛けのテーブルが4卓ほどの小さなお店ですが、
大通りに面しているにも関わらずとても静かで、
ついつい長居をしてしまいそうな居心地の良さです。
テーブルの鉢植。
「和」ですねぇ。
本日のスイーツ
州濱セット 600円
州濱とセットのドリンクは、コーヒー・紅茶・お抹茶から選べます。
京都らしく<おうす>も良いのですが、
私のお勧めはコーヒーです。
州浜のきな粉味に、コーヒーが良く合うのです。
これは新たな発見でした。
コーヒーには小さな州浜が付いてきます。
固めの州浜もありますが、すはま屋さんの州浜は柔らかい。
わたしはこのしっとりした州浜が大好きです。
州浜とは?
さて、州浜、州浜と言っておりますが、皆さま、「州浜」というお菓子をご存知でしょうか?
私は恥ずかしながら、京都に来るまでその存在を知りませんでした。
ある日、たまたま和菓子屋さんで州浜を購入し、
そのあまりのおいしさに「このお菓子は何ですか?」とお店の人に訊いたところ、「州浜ですよ」と。
すはま? すはまとは何ぞや?
州浜解説
州浜とは、大豆と青豆を煎じて引いた<州浜粉>に、砂糖と水飴を加えて練ったお菓子です。
大豆粉だけでは黄色、青豆だけなら緑色になります。
私はてっきり<きな粉>だと思っていたのですが、豆の引き方が微妙に違うようです。
<州浜>というネーミング
州浜とは浜辺にできた三角州のことを言いまして、紋として使う場合は<神仙の住む蓬莱山>を意味するそうです。
ちなみに、家紋の州浜紋はこれです。
お菓子の州浜と形が似てますね。
<出典「wikipedia」>
さてWikiによりますと、
お菓子自体は鎌倉時代からあったようですが、当時は「豆飴」と呼ばれていました。
江戸時代になって、先代の和菓子屋「直村義次」が作った豆飴が<州浜紋>に似ていたため、<州浜>と呼ばれるようになったとか。
おぉ~、やはり「直村義次」は、すごい和菓子屋さんだったのですね。
メニュー
スイーツは州浜がメインですが、チーズケーキもあります。
店舗情報
<営業時間>
カフェ 12:00~18:00
販売 10:00~18:00
定休日 日祝日
(喫茶は水曜日も休業)
すはま販売は予約制です。
駐車場情報
店舗の周りにコインパーキングが多数ありますが、近いのは次の2か所。
30分220円
30分330円
最後にちょっと無駄話 京の町には自転車が良く似合う
京都は和菓子屋さんが多いです。
御所があったのですから当たり前と言えば当たり前なんですが、
他府県ではデパートでしか買えないような老舗のお菓子でも、
リャリチャリと自転車で買いに行けてしまう。
京都の良さとは、案外そういうところかもしれません。
京都の町は狭い。
狭いがゆえに、何もかもが一所にギュッと凝縮されている。
宇治や伏見などの観光地や嵐山などもありますが、
京都の老舗や名店は
東の東大路通り、西の西大路通り、南の七条通り、北の北大路通り。
この大きな通りに囲まれた地域と、その線の外縁に集中しています。
大通りを自転車でぐるりと一周すると、だいたい2時間くらいでしょうか。
大通り一つが25分~30分くらいなので、1周では約2時間。
その間、なんだかんだ見て食べても、丸一日あれば回れる距離です。
あれこれ寄ろうなんて思うと無理ですが、京都の街並みを感じるだけなら、それくらいの時間でも楽しめます。
できれば、大通りから一本入った細い道を行く方がより楽しいです。
最近流行りの民泊をはじめ、
小さなホテルや宿はどこでも、自転車を貸し出している所が多いです。
駐輪場のあるとこなら、
混み混みの市バスで移動するよりも自転車の方が快適ですからね。
京都市内は坂道も少なく、電動自転車でなくても何とかなります。
但し、 西大路通りの北進だけはず~っとゆるい坂道なので地獄です。
その代わり帰りは「ほっほ~い (*^^)v」ですけどね。
老舗・名店を自転車で巡ることができる京都。
「食べ物系ブロガー」にとって、こんなにおいしい町はありません。
今後もせっせと自転車にまたがり、京の町を疾走しようではありませんか!
美味しいものを求めて、いざ出発!