大阪関目・うなぎ屋「魚伊(うおい)」で夏を〆る。
こんにちは、トルテです。
本日は「うな丼」でございます。
大阪メトロ谷町線・関目高殿駅から徒歩10分ほど、住宅地の一角にある老舗鰻店、
「魚伊<うおい>」です。
うなぎの魚伊
創業は慶應3年、西暦では1867年。
坂本竜馬が中岡慎太郎と共に暗殺された年で、ごったごたの1年です。
翌年には鳥羽伏見の戦いが起こったり、江戸城の無血開城なんていうのもあったりで、ようこんな時期に開業しはったなぁ…という慶應3年の創業です。
店舗の右側にも入り口がありまして、こちらは持ち帰り用の販売になります。
更にその奥に、2階専用の入り口があります。
個室限定の会席料理は要予約となっていますのでご注意ください。
真上に櫓が。
反対側から撮ったので、提灯の魚伊の文字が見えません(-_-;)
店内の様子
カウンターとテーブル席が3つ。お座敷席が2つあります。
決して広くはない、こじんまりとした店内。
でもこのくらいの広さが、一番落ち着きます。
天井には大きな梁。
こちらは6人掛けのテーブル席です。
温かな明かりが、鰻をより一層おいしく見せてくれますね。
本日のうなぎ
うな丼・特上
4280円
おぉ~、おいしいそうじゃないですか!
うな丼の「特上」にするか、それともうな重の「上」にするか。
その差1330円で迷う迷う。
結局、4連休どこにも行かないんだからと、奮発して「特上」を注文。
1尾まるまる乗ってますよ(^^)v
ちなみに「上」は3分の2尾。
うなぎの蒲焼にちょっと近寄ってみましょうか。
身はふっくら、皮はぱりぱり。
備長炭で焼いているだけあります。
このパリっとした皮がおいしいんですよねぇ~。
これだけは焼きたてでないとダメです。
持って帰るとどうしてもべた~としてしまう。
うな丼にはお漬物(奈良漬・)、肝吸いがついています。
私、肝吸いは苦手なんですが、魚伊さんの肝は大丈夫なんです。
プリっとして、おいしいです。
うな重、うな丼の他にも色々あります。
詳しいメニューはこちらを。
鰻対決! 関東×関西
関東と関西では、鰻の調理法が違う事で有名ですね。
関東は「背開き&蒸す」
関西は「腹開き&蒸さない」
どちらが好きかはお好み次第ですが、やっぱり私は蒸さずに焼いたパリパリの皮が好きなんです。
関西の女ですからね。
ところで背開きと腹開きには、味の違いってあるんでしょうか?
関東で鰻を食べたことがないので、何とも…。
一度食べ比べをしたいところですが、なにせ鰻は高い!
比べるにはあまりに高すぎる!
…多分この先「東西鰻の食べ比べ」は実現しない事でしょう。
混雑状況
この日(土曜日)は開店前から行列ができていました。
オープンは11時ですが、こんなこともあろうかと10時45分に到着。
3組目に並ぶことに。
開店後も次々とお客さんが来店し、11時半には満席になりました。
平日はここまで混雑しないと思いますが、席の予約はできないので、念のため11時前に来店されることをお勧めします。
店舗情報
営業時間
*飲食 11:00~14:00、16:00~22:00
*販売 10:00~21:00
定休日 第2火曜日(祝日を除く)
駐車場情報
専用駐車場があります。
店舗のすぐ横に無料駐車場があります。
奥にもまだ駐車できるので、満車になることはないかと思います。
最後にちょっと無駄話
平賀先生、夏の鰻を売る
夏の土用の丑の日に、なぜ「うなぎ」を食べるのか。
平賀源内の説が有名ですが、諸説色々ありましてこれという確証はないそうです。
夏に栄養価の高いうなぎを食べるという習慣は万葉の古代からあったそうで、
江戸時代には、丑の日に「う」の付くものを食べると夏負けしない、などという言葉遊びのような風習もあったようです。
日本の夏は蒸し暑いですからねぇ。
何とかして乗り越えたいという、切実なものを感じますね。
元祖キャッチコピー
さて先ほどの平賀源内先生ですが、実はあまりおいしくない真夏のうなぎ。
これをいかに売るか?
先生が考えたと言われているコピーがこれです。
「本日、土用丑の日」
たったこれだけです。
これをうなぎ屋の店先に貼り出したんだとか。
店の前を通った人は、「ん? なんだ?」と足を止めるわけです。
「土用の丑の日がどうしたんだ?」
人の足を止める。目を向けさせる。
コピーの役目はこれですから、平賀先生、大成功です!
土用の鰻を食べて、平賀先生のように頭が良くなることを願いたいですね。
☆お読みいただきありがとうございました。