夏なので「心霊現象」について語ってみよう!
こんにちは。トルテです。
外は暑いし、出たくないし、
カフェにも全然行く気がしない。
今週は「どうでもいい話」ONLYで行こうかな。
スイーツカテゴリーなのに・・・。
皆様は、幽霊とか火の玉などの<心霊現象>に出くわしたことはあるでしょうか?
私の知り合いにそういう体験をした人が何人かいまして、
彼らは冗談でそんな話をするような人達ではないので、
本当に見たんだなぁと思うしかないのです。
見間違いも疑いたいところですが、
一瞬の出来事ならともかく、
フワフワ動いていたとか前を横切ったとか、
みんなある程度の間見ているわけで、
それで見間違いってあるのかなぁと。
まぁとりあえず、
体験談を順番に書いてみようと思います。
体験談その1<丸く赤い何か>
先ずは私の母。
70代後半の母が20歳の頃の話です。
夜の7時ごろでしたか、
仕事からの帰り道、
もうすぐ家に着くというところで何となく違和感を感じて空を見上げると、
民家の屋根のあたりにボォーと明かりが見える。
最初は窓の明かりかと思ったそうですが、
次の瞬間、その明かりがゆら~と動いた。
それは窓の明かりではなく、
丸く大きな赤い塊だったそうです。
「火の玉・・・」
丸く赤い物体は、そのままフワフワと屋根から離れ、ふぅと消えたそうです。
母は急に怖くなり、大急ぎで家に帰ったという事です。
体験談その2<車の前を横切ったもの>
母の知り合いのご主人で、その人が40代の頃の話です。
車で通勤していたその人は、
夜の11時ごろ会社からの帰宅途中、
自宅近くの坂道を運転していました。
その坂道のちょうど真ん中あたりに差し掛かった時、
車の前の方を白い何かが横切ったんだそうです。
最初は人かと思ったそうですが、その白い何かは道路を渡った所で止まった。
そして車が近づいた時、はっきりと見たんだそうです。
それは頭のてっぺんから足の先まで真っ白な<幽霊>だったそうです。
怖くなったその人は急いで家に帰り、
奥さんが言うには、帰宅したご主人の顔は恐怖で固まっていたそうです。
体験談その3<走る音の正体>
私の友人のお母さん。
私と友人がまだ高校生の頃の話です。
夏の暑い日。
友人のお母さんはその日の夕方、畳の上で横になっていました。
暫くうたた寝をしていると、
ダダダッという、誰かが畳の上を走る音が聞こえて目が覚めたんだそうです。
横になったまま目を開けると、
目の前に、足首から先だけのものが見えた。
その足は沢山いて、ばたばたと歩き回っていたそうです。
どれもこれも、あるのは足首から先だけです。
怖くなったお母さんは「うっ」っと硬く目を閉じ、
そして静かになったので目を開けると、
そこにはもう何もなかったんだそうです。
体験談その4<何かがそこにいる>
最後はわたくしです。
私が大学生だった頃の話です。
当時私は関西のとある町で、
4畳半一間のアパートに住んでいました。
女子専用の下宿用アパートで、トイレも台所も共用。
全部で6部屋ほどの小さな古いアパートでした。
親の反対を押し切って下宿したので、
費用は自分のアルバイトで賄うしかなく、
ひと月1万5千円という破格の値段のそのアパートに決めたのでした。
(当時の学生マンションの相場は3万円)。
下宿生活にも慣れた冬の事。
その日は日曜日で外出の予定もなく、
朝の10時ごろまで寝ていました。
外は雪が降ろうかという寒さ。
布団の温かさが心地よく、
なかなか起き上がる決心がつかないまま、ぐずぐずと過ごしていました。
すると突然、私の顔を何かが覗き込んだような気配がしたんです。
目を閉じていますから見ることはできません。
でも確かにそこに何かいる。
私は怖くて目を開けられず、布団を頭の上までかぶって恐怖に耐えていました。
するとその何かは、私の布団の周りをぐるぐる回りだしたのです。
そしてその後、私の背中をすぅと触った。
「ぎゃぁー!」
何かが触れた冷たい感触だけが背中に残りました。
もう怖くて怖くて、
その日は同じ下宿の人に一緒に泊まってもらいました。
心霊現象<その原因>
*私と友人のお母さんの場合
私が知っている「身近な人の体験談」は以上ですが、
この中で、その心霊現象に何らかの説明ができるのは、
友人のお母さんと私の体験でしょう。
友人のお母さんと私は、どちらも寝起きでした。
しかも夜ではなく、朝遅くとかお昼とかにうとうとしている状態です。
<金縛り>というのがありますが、
医学的には「睡眠麻痺」と言うそうです。
簡単に言うと、脳は起きているけれど体は寝ている状態。
睡眠には浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」がありますね。
「レム睡眠」の時に夢を見たりするわけですが、
身体の方はと言うと、夢に合わせて動き出さないようにブレーキがかかるそうなんです。
勝手に動くと危ないですからね。
そして脳が目覚める時に、
同時に身体へのブレーキも解除されるという仕組みになっているそうです。
でも何らかの誤作動でこの「レム睡眠」中に脳が目覚めてしまい、
ブレーキ解除の信号がうまく伝わらない場合、
体はブレーキがかかっているので動かない、
でも脳は起きているという、へんてこな状態になってしまいます。
まるで体が麻痺しているような感覚になる。
これがいわゆる<金縛り>です。
また脳は中途半端に起きている状態なので、
夢と現実の区別がつきにくくなる。
睡眠麻痺には幻覚・幻聴・触感を伴う事もあるのですが、
要するに夢の一種なんですね。
おまけにレム睡眠中には、
脳の中の偏桃体という部分が活発になり、
恐怖や不安を感じやすくなるというのです。
恐怖体験になってしまうのはこのせいなんですね。
私と友人のお母さんの恐怖体験は、きっとこれです。
もの凄く怖かったけど、つまりは夢を見ていただけ。
怖がって損した気分ですが、でもほんとに怖かった。
もう二度と体験したくありません。
*知り合いのご主人と母の場合
では他の人の体験はどうなんでしょう。
共通しているのは「夜に体験している」という事。
一日の仕事を終えての帰宅の途中であることから、
疲労やストレスと幽霊や火の玉を見ることは、
何らかの関係があるのかもしれませんね。
いろいろと調べてみましたが、
はっきりとした原因はわかりませんでした。
もう解明されているのかな?
さいごに
夏に定番の心霊現象ですが、
有名な<金縛り>がただの脳の誤作動とは、
ちょっと興ざめですねぇ。
「怖いものは怖いものとして残しておいてほしい」という気持ちも無きにしも非ず。
さて既出の私の母ですが、
火の玉を見てしまって青ざめて家に帰り、
母の母、つまり私の祖母にその恐怖を訴えたところ、
祖母はボソッと言ったそうです。
「火の玉も幽霊も怖い事なんかない。生きてる人間が一番怖いんや。」
含蓄のある言葉です。
***本日はお付き合いありがとうございました。